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2010年07月 アーカイブ

生協について

ここ数年、生協に対する風当たりが急に強くなっています。


小売業者の間にくすぶっていた生協攻撃に火の手があがり、自民党のいわゆる「商工族」議員を動かし、生協の元締めである厚生省も対応を迫られました。


1984年2月、前年の「流通ビジョン」審議のあとをうけて発表された通産大臣の談話のなかで、生協の出店や組合員以外の生協利用(いわゆる員外利用)の問題が取り上げられました。


この動きが、政治問題化してくる皮切りとなったのです。


それを契機に、生協規則の論議がにわかに高まり、生協非難の文書が巷に流れ、法改正の運動も高まってくるようになりました。


自民党の商工部会は小売商業問題小委員会で、生協や農協の購買活動の見直し論議を続けました。


そして、そこで設置された「生協問題に関する特別委員こは、1985年の末、生協活動の大幅な規制を盛り込んだ消費生活協同組合法(生協法)の改正案をまとめ、これを議員立法として提案しようとしたのです。


その直前の1985年11月、厚生省は自民党側から迫られて生協法の抜本的な見直しを約束していました。


このため、翌1986年の2月、厚生大臣の私的諮問機関として、学識経験者に関係諸団体の代表を加えた『生協のあり方に関する懇談会(通称「あり方懇談会」)』が設置され、生協活動を総合的に洗い直す作業が続けられました。

生協について 2

同年(1986年)の12月に、各種の改善を要望するが法改正の必要は認めない旨の報告書が答申されました。


この間、生協組合員の反対運動も加わって、小売商側委員の全国商店街振興組合連合会理事長は答申のまとまる直前の11月中旬、辞表を提出するという一幕も生じました。


厚生省は、「あり方懇談会」の答申の線にそいながら、事態の改善に法改正ではなくて行政指導の道をとりました。


そして、1987年の6月から7月にかけて、生協の政治的中立の徹底、財務諸表の公開、組合員出資金の増額、関連会社の規制などにかんする通達を各都道府県に出します。


しかし、公権的な生協規制を目ざす生協法改正実現運動は、それで終わったわけではありません。


1987年8月初旬、自民党の「商工こ議員を中心に「生協法改正実現議員連絡協議こが発足し、同協議会は発起人会に、中小小売商総連盟の主要諸団体の首脳のほか、日本商工会議所、日本百貨店協会、日本チェーンストア協会などの代表にも協力をよびかけました。


大規模小売店舗法(大店法)の問題では、敵対関係にあった勢力の糾合も図られて、生協攻撃の包囲網が広げられてきたわけです。


そして同年11月末の全国商工会連合会の全国大会でも、生協規制強化の推進が決議。


1988年6月、自民党税制調査会では、生協にたいする課税強化について、大手生協の基本税率を30%に引き上げる大蔵・厚生両省の当初案で一応の決着を見ました。


しかし、それよりも適用範囲を広げ、税率も37・5%にしようとする自民党商工部会案も、今後の検討問題として残されたのです。

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